ドリプラ信州2024

自分らしさを事業・副業・マイプロジェクトとして実現する

ドリプラ信州とは?

2021年にスタートした「自分がやりたいこと」を事業プランにしてカタチにしていく半年間のプログラムです。

全6回のワークショップと個別のサポートで、事業プランとプレゼンテーションをつくっていきます。
プログラムの最後には、プレゼンテーションを行います。
これまで3年間で、必ずしも「事業」や「ビジネス」に馴染みのない方も、事業プランを作り、やりたいことをカタチにしています。

4期目となる今回は、11月からスタートします!

こんにちは!
ドリプラ信州に興味を持っていただきありがとうございます。ドリプラ信州の佐竹宏範と申します。
私は、2018年11月に「信州100年企業創出プログラム」という信州大学が主催するプログラムで松本市にやってきました。大学の研究員をしながら松本市内の食品メーカーで働いて、研究としてまとめるプログラムでした。
(参考)
信州100年企業創出プログラム
事例紹介

松本市に来る前は、東京で事業の立ち上げの仕事をしていました。インターネット通信販売業で仕組みづくりに携わったり、スタートアップ企業でサービスの責任者をしたり、大手小売業で新規事業の立ち上げをしたりをしていました。
松本市に来てからは、県内や県外の中小企業で新規事業の立ち上げを実際にしたり、大企業で新規事業を立ち上げる”ひとの育成”をしたりしています。

松本に来たきっかけである「信州100年企業創出プログラム」では、「地方には中核を担う人材がいない。なので首都圏から連れてくる」といったような考え方がありました。でも、実際に松本に来てみると、とっても素敵な方たちと出会うことができて「中核を担う人材がいない」なんて嘘だ、と思うようになりました。

「地方創生」「地域活性」などという言葉が一時期はやりました。そこでは、「いかに移住者を増やすか」とか「どうやって地域のものを売り出すか」といったようなことが語られます。でも、それっていったい誰の幸せなのでしょうか?

私が思うのは、それこそ松本に来て出会った素敵な方たちがイキイキと暮らすことのほうが大事だな、と。
では、そのために何ができるかな?と思ってはじめたことのひとつが、ドリプラ信州です。

「自分がやりたいと思うこと」「情熱をささげることができること」それを見つけて、実現して、周りを巻き込んでいく。そんなことがたくさん起こるのが、きっと「地方創生」とか「地域活性」とかにつながるのではないかと思っています。

私自身は、いろいろなところで事業を立ち上げてきました。自分自身も会社員だったところから、試行錯誤を繰り返して、独立して自分らしく楽しい毎日を過ごしています。そんな経験を活かして仕事として企業に向けて人材育成として提供していたりもします。

この経験を大好きな松本のために役立てたいと思って、これまでドリプラ信州をやってきて、これからもやっていきたいと思っているのです。これは、仕事ではなくお金を受け取らずにやっています。

自分らしく生きることは難しいのか?

毎日、なんらかの自分の役割のなかで生活していると思います。それは、仕事のなかでの役割であったり、家族のなかでの役割であったり、地域のなかでの役割であったり。

そんななか、テレビやSNSなどで見聞きする「やりたいことをやっているひと」というのを見て、あこがれてみたり、ねたんでみたり、「自分にはできないよね」と思ってみたり。もちろん、いまのままでもいいけれど、もしかしたらもっと幸せになれるかもしれないな、というのが、たまーに頭の片隅をよぎる。

私自身がそうでした。会社員時代も、それなりに仕事は充実していました。でも、たまに「自分のやりたいことはなんだろう」とか思ったりもしていました。

東日本大震災をきっかけに、「地域活性に携わりたい」と思うようになりました。でも、「何をしたらいいんだろう」とか「生活していけるのだろうか」とか「自分にできるのだろうか」とか考えてしまって、結局実現はしない。もちろん、少しずついろいろやっていました。ボランティアで東北に行ったり、スクールで勉強したり。

なんだかんだ7年くらい過ごしていましたが、そんなときたまたま見つけたのが「信州100年企業創出プログラム」でした。これはいいな、と思ったものの、でもやっぱり怖い。いちばんの不安はお金。「生活していけるのか?」妻に相談してみると「お金がなくなっても私が養ってあげるから、行ってきなさい。あ、でも私はもう少し東京に残るけど」と言って、背中を蹴飛ばしてくれました(笑)そしていまにいたります。

大切なのは、きっかけと一歩踏み出す勇気だな、と思います。でも、ふつうのひとは私みたいに「背中を蹴っ飛ばしてくれる妻」はいないひとが多いのではないかと思います(「嫁ブロック」なんてことばも一時期はやりましたよね)。

このドリプラ信州が、その「背中を蹴っ飛ばしてくれる妻」の代わりになればと思っているのです。

もちろん、ドリプラ信州に参加することも勇気がいることだとは思いますが、会社をやめて単身で松本に来ることよりは、少しだけ一歩踏み出しやすいのではないかと思うのです。(そして、ドリプラ信州では、その「背中を蹴っ飛ばしてくれる妻」も一緒に参加者の方のサポートをします!)

どう変わることができるのか?

もちろん、このドリプラ信州に参加しただけで、いきなり事業が立ち上がったり、独立できたり、いきなり自分のやりたいこと100%とまではいかないことも多いです。

ドリプラ信州は2020年に新型コロナウィルス感染症が猛威を振るうなかではじまりました。

告知も十分ではないなかで、地域の保育士さんや看護師さん会社員の方、主婦の方、コロナを機に移住してきたフリーターの方、そして小学生と高校生と、いろいろな方が飛び込んでくれました。

ただ、告知が十分でなかったので、なんのプログラムか理解しないままに来てくれた方もいました(笑)

あるひとは「私ひとまえで話すのが苦手だから、プレゼンがうまくなりたいなー」とか、

あるひとは「娘が申し込んでしまったけど、受験の関係でできなくなったから断るつもりで来た」とか、

あるひとは「なんかこのひとたちいい人そうだから、面白そう」とか。

必ずしも、趣旨は伝わっていなかったのですが、それでも趣旨にのっとって「やりたいことを事業として実現する」ためのハードなプログラムを全力でやりました。(「えー、事業創るの!?」なんてことを参加してから知ったひとも何人か・・・)参加者からは「こんなに必死でやったのは生まれてはじめてだ」なんて声も。

さて、そんな方たちはその後どうなったのか。

あるひとは、ドリプラ信州で考えた夢の実現に向けての小さな一歩として「好きなことと得意なことを交換するマルシェ」をはじめました。

あるひとは、ドリプラ信州の期間中に見つけた自分の強みを活かして「グラレコ」を様々な形で仕事をつづけながらやっています。

あるひとは、定年を前にして勤めていた会社を退職して、自分のやりたいことを仕事にするためにあらためて立上げに奮闘しています。

あるひとは、別の県に移住してドリプラで考えたこととはちょっと違うけれど、それを活かして今度お店を開くことになりました。

あるひとは、会社をやめてフリーランスとして独立しました。


ドリプラ信州で考えたプランがそのまま実現したわけではありません。そして、参加直後に実現したことでもありません。このような変化はだいたい3年くらいで徐々に起こって来たことです。

でも、みんな言ってくれるのは、「あのときのドリプラのおかげで、いまがあるんです」ということです。

私は、とってもうれしいです。

もちろん、事業を立ち上げたひともいる

もちろん、事業として立ち上げたひともいます。

「いつか起業したい」と思っていたものの、「まだ準備が足りないから」とか「母として妻としての役割をちゃんとしなきゃ」とかで実行に移すことができなかった、介護士の伊藤郁美さん。

「介護保険内でできることは限られている」という問題意識から「介護保険外サービス」を事業として立ち上げたいとのことで2021年に参加してくれました。

プログラムのなかで、ご自身に想いをあらためて言語化。自分の介護経験から「介護されるひと」としてではなく、「家族の一員」になることで、介護するひとも介護されるひとも幸せになれるサービスを着想しました。

実際に試しに提供してみることで、このサービスの持つ力を実感。「パーソナル介護士」として事業を立ち上げました。1年経ったいまでは軌道にのって、予約が埋まるほどのサービスになっています。

他にも、ホームホスピスを立ち上げようとしている看護師の方は、現在立上げ準備中で2025年開業を目指しています。今は物件探しや資金調達などに奔走中。

そのとき役に立ったのが、ドリプラ信州で作った事業計画書だったとのことです。銀行の方に見せても「よく書けていてわかりやすい」と言ってもらうことができ、物件探しで建築士の方に相談したときも「これくらい計画がまとまっていたら、探しやすいし設計しやすい」と言っていただきました。

事業によって、立ち上がり方は様々。

2年経ってようやく収入として成立するようになった方もいれば、飲食店などは物件探し中の方だったりもします。
 
本気で立ち上げたいと思う事業がある方は、本当に立ち上げることができる、と思います。

起こる変化はさまざま

「やりたいことは明確ではないけど、なにかやりたい」でも「いつかやりたいことがある」でも。

もちろんすぐに変わるひともいれば、時間をかけて変わっていくひともいます。

どんなひとでも、そのきっかけになれば。自分らしく生きる、そんなきっかけになってくれればと思います。

どうやってやるの?

ドリプラ信州では、世界を代表する企業でも用いられている最新の手法を使ってやりたいことを事業にしていきます。

その過程では、やりたいことを明確にしたり、実現するためのコツを実践したりします。なので、必ずしも事業を立ち上げたいと思わない方であっても、その過程で自分がやりたいと思うことをカタチにするための手法を身に着けることができ、その方向に向かって進んでいくことができます。

「リーンスタートアップ」だとか「デザイン思考」だとか「UXデザイン」だとか呼ばれたりもします。

横文字の多い手法なのですが、ドリプラ信州では、保育士・介護士・看護師の方、子育て中の方など、ふだん”事業”ということに馴染みのない方が挑戦します。

どんな方でもワイワイ楽しく話しながら、必死でがんばっているうちに、気づけばできていた、といったプログラムをつくりました。

それに6カ月間取り組んでいきます。
この手法を、私は誰も登ったことのない山を登る山登りに例えます。

ーーー

誰も登ったことのない山を登るとしたらどうしますか?

麓でどうやって登ろうか考えていても、先に雲がかかっていれば、どうしても想像することしかできません。
そして、想像すればするほど、どんどん不安になってくる。

なので、まずは雲の上まで登ってみましょう。

そして、もしその先に谷があったとしても、それはそこまで登ったからこそわかること。

まずはわかるところまで登り、その先にあるものはそこまで行ってから次にどうするかを考える。
これが、未知の山を登るときに必要なことです。

登ってみて、もし想像より厳しければ、戻って装備を整えてからまた登ればよいのです。
登る前に装備を整えようとしても、何を準備していいかわからず、いつまでもひたすら準備し続けてしまいます。

あなたに必要なのは、まず一歩、登ってみることです。

ーーー

このような、「誰も登ったことのない山を登る山登り」を6カ月間やっていきます。

これは、事業をつくるときも、自分のやりたいことは何かを考えるときも同じです。最初からすべてを見通すことはできません。必要なのは、まずは一歩踏み出すことです。

私自身、このような手法を使って、様々な事業を生み出してきました。

 

プレゼンテーションと事業計画書にまとめる

半年間取り組んだことは、プレゼンテーションと事業計画書にまとめて最後に発表をします。

プレゼンテーションでは、自分の実現したい世界を描いた物語形式で発表します。

この方式で作る理由は2つあります。

ひとつは、共感を得て仲間を集めやすくすること。事業を進めていくのはとっても大変です。すぐに心が折れそうになります。そんなときありがたいのは仲間や応援してくれるひとの存在。

物語形式のプレゼンテーションをつくることで、想いと実現したい世界が相手に伝わり、仲間や応援してくれるひとが現れます。

もうひとつが、実際のサービスのイメージを明確につかむこと。物語形式で作るプレゼンテーションは、「机上の空論」で作ると、とってもとってもつまらないストーリーになります(笑)

よいストーリーにするためには、実際にサービスを提供して起こることを明確にイメージする必要があります。なので、このプレゼンテーションを作る過程でサービスの設計ができていくことになります。


事業計画書は30ページ以上の本格的なものを作ります。作る過程で事業立ち上げに必要な要素について網羅的に検討することができます。

誰もが「銀行のひとにも褒めてもらえる」レベルの事業計画書を作ることができます。

そして、これらについては、保育士・介護士・看護師の方、子育て中の方など、ふだん”事業”ということに馴染みのない方がみんな作り上げてきました。

プレゼンテーションを見てみる

時間のある方は、ぜひこのプレゼンテーションを見てみてください。
先ほど紹介した、パーソナル介護士の伊藤郁美さんのプレゼンテーションです。

このプレゼンテーション、実はサービス立上げ前に作ったものです。このプレゼンテーションで作ったストーリーを基にして、実際にサービスを立ち上げました。

ひとりひとりが可能性を発揮する社会にする

世の中には、様々な企業支援や創業支援の仕組みがあります。それぞれに違いはあるものの、だいたいやることはどれも同じようなことになります。

ドリプラ信州は、ボランティアでやっています。わたしたちが「実現したいこと」としてやっているのです。なので、このプログラムでお金を稼ごうとは思っていません。

お金を稼ごうと思わない分、逆に時間無制限で期間中は可能な限りの支援をします。希望があれば、毎晩のようにzoomでの支援もしています。発表会の直前は、19時から24時まで次々と誰かの相談を受けるときもありました。

一方で、決して素人がやっているわけではありません。例えば私は、これまで事業の立ち上げに携わってきましたし、いまでも中小企業との新規事業の立ち上げや大企業で新規事業を立ち上げる人材の育成に携わっています。その実践を活かして、ドリプラ信州をやっています。

5年前、長野県松本市にやってきました。
この街で、自分らしさを活かしてイキイキと暮らす人が増えてほしいと私は思っています。

ひとりひとりが自分の可能性を発揮する社会にする

これが、私が目指している実現したいことです。

そのためにやっています。なので、参加していただいた方が、自分らしく何かを実現してくれるのが一番望んでいることなのです。

勇気を出して一歩踏み出す

最後まで読んでいただきありがとうございます。
ここまで読んでいただいたということは、きっと何か変わるきっかけを求めていらっしゃるのではないかと思います。

ドリプラ信州2024の体験会があります。小さな一歩として、一度参加してみませんか?
ドリプラ信州2024 プレゼンター募集体験説明会

〇日程:申し込みフォームからご確認ください
〇時間:1時間30分
〇場所:オンライン(zoom)
〇参加費:無料
〇概要
・ドリプラ信州とは
・Will(自分の意思)を事業にするために必要なこと
・Will(自分の意思)をカタチにする体験ワーク

プログラムデザイナー/ファシリテーター

佐竹宏範

ベンチャースタートアップでのキャリア

2007年健康関連ECのケンコーコム株式会社入社。オペレーション本部長として、システム企画・新規事業立ち上げ・資本業務提携などの各種プロジェクトに従事。急成長を支えるオペレーション部門の構築を行う。2016年オフィス向け置きお惣菜の福利厚生サービスオフィスおかんを運営するスタートアップ企業の株式会社おかん入社。オフィスおかんサービスの責任者として、マーケティング、MD、ロジスティクス、カスタマーサクセス、システムの各部門を統括。2018年株式会社セブン&アイ・ホールディングス入社。経営企画として、新業態の立上げに従事した。
これまで、数多くの新規事業や新サービスの立上げに取り組んできた。

地域活性化とはそこで暮らすひとの活性化

2018年信州大学が実施する『信州100年企業創出プログラム』に参加のため、独立。東京から松本に移住した。松本の企業で働きながら、信州大学客員研究員として研究を行った。
「地方には企業の中核になる人材が不足している。なので首都圏から還流させる」という趣旨で松本に来たものの、松本地域にも地域の中核を担うような人材がたくさんいることがわかった。
一方で、そのような人材が活躍する場や学ぶ場が不足していることに問題意識を持ち、これまでのキャリアを活かして地域に還元できることは何かと考え、学ぶ場や活躍する場を創ることをライフワークとしている。
地域活性化とは、人口が増えることでも、経済が活性化することでもなく、そこで暮らすひとが幸せに暮らせることが地域活性化であるというのが信条。

対話によるイノベーションを推進

現在は長野県松本市で暮らしながら、下記のような活動に取り組んでいる。
対話の手法をもとにして、様々な場でのイノベーションに伴走している。
①地方中小企業向けコンサルティング
・プロジェクトファシリテーション
新規事業開発/中期経営計画立案/DX/マネジメントチームビルディングなど
・経営者向けコーチング型コンサルティング
新規事業立上/戦略策定・実行
②大手企業向けワークショップ型研修
新規事業立上/デザイン思考/個人のWill(意思)に基づくプロジェクト立上げ/UX改善/DX/キャリア開発
③地域活性化活動
・地域の若手社会人が仕事に必要なスキルを学ぶ『あしたシナリオ創造ゼミ』
・個人の事業を立上げ支援『信州ドリームプランプレゼンテーション』
・地域の起業家と若手社会人が事業成長にチャレンジ『信州ローカルスタートアップスタジオ』

プログラムデザイン/ファシリテーター

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